既存事業における連続的な事業成長を図っていくために活用される「未接点企業との顧客獲得施策であるBDR」ですが、営業部で活用するのか、マーケ目的で活用するのかでBDR施策から得られるイメージが全く異なります。
広告費を投下して新規顧客を獲得するからには、どんな企業であっても商談数ではなく、受注件数、もっと言えば受注から生み出される売上(ARRなど)や利益が重要なのは変わりませんよね。
とはいえ事業フェーズによって重視される部分や特徴が変わるので、下記に詳細を記載します。
▶︎事業フェーズが浅い
重視 :効率性や利益率重視
特徴 :CPAやCACに敏感
▶︎事業フェーズが進んでいる
重視 :成長率にコミット
特徴 :CPAやCACは合わない前提で費用対効果を少しでもあわせにいく
部署毎の活用イメージ
BDR施策を営業部として活用してしまうとどうしても目先の商談数や受注数を追いかけてしまいがちで、マーケ的な観点が抜け落ちてしまいます。商談数や受注件数ももちろん大切ですが、それ以上に大切な指標は沢山あります。(例:ターゲット企業との商談創出・期待収益が高いミッド〜エンプラ企業との接点創出など)
下記は営業部以外でのBDR施策を活用する場合の推奨部署です。
・マーケ→予算を有効に使い、効果的に受注に繋がるチャネルの特定(予算アロケ)
・インサイドセールス→インバウンドリード対応に時間を使い商談数向上(時間アロケ)
・経営企画→効果的な顧客獲得戦略を立ててパイプライン数の向上(施策アロケ)
マーケ:予算を有効に使い、効果的に受注に繋がるチャネルの特定
〜比較サイトに投下している予算からアロケーション検討〜
下記項目にて比較サイトでの施策効果を事前確認しましょう。
・毎月の新規リード流入件数
・1リードあたりの獲得単価
・流入リードの中でターゲット顧客の割合
・リードからの商談化率、月間の商談数
・1商談あたりの獲得単価
・商談化からの転換率(受注率)
・狙いたいターゲットから商談や受注件数
インサイド:インバウンドリード対応に時間を使い商談数向上
〜内製ISの白地アウトバウンドに使っている時間からアロケを検討〜
下記項目にて内製ISの白地アウトバウンドに使っている施策効果を事前確認しましょう。
・インバウンド経由で流入したリードに対する即時対応の有無
・ハウスリードに対する定期的なアプローチ(掘り起こし)
・商談数ではなく、ターゲット顧客との商談数をKPI設定出来ているか
・商談化以降の有効商談化率を追えているか
・インサイドの目標商談獲得件数に対して毎月達成出来ているか
・狙いたいターゲットから商談、受注は安定的に獲得出来ているか
経営企画:効果的な顧客獲得戦略を立ててパイプライン数の向上
〜固定型の代行会社に依頼している施策からアロケを検討〜
下記項目にて固定型の代行会社に依頼している部分の施策効果を事前確認しましょう。
・依頼している代行会社から商談は上がっているか
・獲得している商談はターゲット顧客との商談化
・商談化以降の転換率に課題はあるか
・商談化の定義や商談獲得時のヒアリングに問題はあるか
・継続的に事業成長に繋がる受注は発生しているか
・狙いたいターゲットから商談、受注は安定的に獲得出来ているか
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